日刊薬業の見出し(調査手法や品目選定、17年中に検討)




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調査手法や品目選定、17年中に検討  毎年薬価改定で政府原案

日刊薬業の見出しです。

政府が検討している「薬価制度の抜本改革に向けた基本方針」の内容が大筋で判明した。毎年薬価調査と薬価改定は全品目が対象となる。ただ実質的には乖離率が大きい品目に絞って改定を実施することになる薬価調査の手法や、乖離率の大きな品目の選定方法など具体的なことには触れず、2017年中に検討する方向だ。4大臣会合で決定する政府原案はすでに厚生労働、財務、経済再生、官房長官の関係4大臣に渡っており、最終調整段階に入った。政府は来週にも4大臣会合を開き、基本方針を決める。

 

薬価と納入価の乖離率の高い品目といえば、長期収載品と後発医薬品

武田薬品をはじめとして先発メーカーが社外等に投げている品目です。
(長期収載品は武田テバ薬品、後発品は武田テバファーマ)

見積もりを依頼しても新薬創出加算の品目は値段が渋いですよね・・・
薬価を守るために、今まで以上に薬価差益がなくなることが予想されます。

薬価調査の手法や、品目の選定方法を決めることなく、大枠だけを決めちゃおうという方針のようで
卸さんに薬価調査のデータを提出させるんでしょうが、卸さん大変だなぁ・・・

後発品の情報提供は卸MSに担当させるとかいう話もありましたし・・・
それでいて、メーカーMRよりも給料が安い!

メディセオのMSさんがMR認定試験を受けたらしいけど、MS→MRへ進む若いMSさんが増えそう。

 

それでもメーカーは儲かってないといえるの?

話は若干それますが、昨日12月13日の日経新聞に
2016年冬のボーナス業種別回答・妥結状況が載っていました。
(製造業のみ抜粋、全体の数字は製造業・非製造業の合算)

  社数 税込み支給額 平均年齢(歳)
全体平均 577 808,945 38.5
食品 22 712,299 37.2
繊維 16 717,082 37.7
紙・パルプ 14 673,967 39.4
化学 65 825,323 38.0
医薬品 13  909,525  33.1 
石油 2 672,288 32.4
ゴム 9 797,201 37.8
窯業 8 792,699 39.3
鉄鋼 24 674,812 38.9
非鉄・金属製品 23 751,385 39.6
機械 69 833,383 37.8
電気 69 828,456 38.8
造船 9 833,248 36.3
自動車・部品 58 942,510 39.1
その他輸送機器 7 657,689 37.8
精密機械 12 982,845 38.2
印刷 2 675,441 35.3
雑貨・その他製造 19 717,953 39.9

医薬品(13社)の支給額は税込み909,525円と製造業では精密機械、自動車・部品に次いで3位
年齢では、石油に次いで2番目に若い年齢。

一言で言えば、メーカーは若くして一杯ボーナスをもらっている!

はい、めっちゃ妬み&僻みです(それならメーカーに転職しろっていう話なんですがね・・・)

これからは薬価の引き下げで、メーカーの給与やボーナスがどのように変化していくのか、要注目です。

 

非製造業はどうなの?

ちなみに非製造業を見てみると、マスコミ・出版・広告が97万円情報・ソフトが91万円と高いですが、
全体的に非製造業は低いですね。(非製造業平均は684,093円

 

私は年俸制なので、頑張っても頑張らなくてもボーナスは0です。

まぁそれでも頑張っちゃうけどね~

 

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。