田辺三菱製薬が阪大微生物病研究会(BIKEN財団)とワクチン製造事業を基盤とした合弁会社「株式会社BIKEN」を設立することに基本合意したそうです。
BIKEN財団は80年にわたってワクチンの製造を行い、田辺三菱製薬はそのワクチンを1961年から50年にわたって販売してきた関係を生かし
BIKEN財団のワクチンの製造事業に、田辺三菱の生産委管理手法を取り入れることで
更なる生産基盤の強化のため合弁会社を設立することになったそうです。
2019年には現在のワクチン製造量の2~3割増まで増やすことも計画しているようです。
一部の卸の情報によると今年の冬のインフルエンザワクチンが年明けには在庫が足りなくなるという見通しもあります。
田辺三菱の中でのワクチンの位置づけは、【糖尿病・腎】【自己免疫】【中枢神経系】【ワクチン】と4つの事業の柱のうちの1つとなっています。
化血研問題を受けて、ワクチンシェアが伸びた田辺三菱がさらにシェアの拡大を狙っての一手ではないでしょうか?
一方の化血研はアステラス製薬への事業譲渡もあまりに高飛車な態度のために破談になってしまったようで、武田薬品も様子見のまま、当分厚労相VS化血研の戦いが続きそうな気がします。天下り役員の弊害が存分に発揮されてしまっているようです。
出資比率はBIKEN財団 66.6%、田辺三菱製薬 33.4%となっています。
2017年4月末に最終合意
2017年9月1日から操業開始予定だそうです。