通常は2年に1度の薬価改正なのですが、余りに医療費に与える影響が大きいということで
オプジーボの薬価を2017年度に臨時で引き下げる方針を厚生労働省が固めたそうです。
明日、10月5日に行われる中医協で引き下げの議論が行われる予定です。
日経新聞の記事によると今の薬価より最大25%引き下げを検討するそうで、
今年4月の財政制度等審議会で、肺がん患者5万人に1年間使うと、薬剤料が1兆7500億円になると試算されていただけに
25%引き下げとなるとインパクトも大きいです(4300億円の医療費削減)
過去に、臨時改定は消費税増税の時に行われたことはありましたが、
オプジーボ1剤だけ薬価の見直しを行うのは異例。
9時半の時点でオプジーボを販売している小野薬品の株価はそれでも上昇しています。
悪材料も織り込み済みのようです。
元々、2014年に悪性黒色腫(メラノーマ)に適応が通った時点では、見込んでいた患者数は470人。
なので、高薬価(100mgバイアル73万円)になっていたのですが、その後2015年に
非小細胞肺がんに適応が拡大され、一気に売り上げが伸びたのですが
2016年の薬価改正に間に合わずに高い薬価のまま据え置きになったため、今回2017年の臨時改正につながったようです。
日経新聞一面、ノーベル賞受賞の記事の真横に載っています。