1日1回の帯状疱疹治療薬「アメナリーフ」の覚えてほしいポイント3つ!




1日1回の帯状疱疹治療薬「アメナリーフ」は9月発売予定!しっかりと勉強しておこう!

新しい帯状疱疹治療薬アメナリーフ錠200mg」が2017年9月7日に発売が予定されています。
ちょっと面白い薬だったので調べてみました。

成分名は「アメナメビル」。飴舐める?みたいな響きです。

帯状疱疹の薬と言えば「バルトレックス」とか「ファムビル」辺りがよく処方されるのではないでしょうか?
どちらも帯状疱疹に使用する場合は通常1日6錠の服用
バルトレックスは錠剤が大きくて飲むのが大変だったり
ファムビルは後発品が無く薬価が高かったりというイメージがあります。

今回のアメナリーフはマルホが製造販売のようで、ファムビルの後発品が12月に発売なのでその対策のようですね。

アメナリーフ錠の覚えてほしい3つのポイント

とりあえず、アメナリーフでポイントになりそうなのは以下の3点

  1. 1日1回2錠(400mg)を食後に投与することで帯状疱疹に効果を示す。(単純疱疹には適応はありません!
  2. 新規作用機序の抗ヘルペスウイルス薬であり、ウイルスのDNA複製に必須である
    ヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の酵素活性を直接阻害する
  3. 主に糞中に排泄されるため、腎機能による薬物動態への影響が小さく
    クレアチニンクリアランスに基づく用量調節は不要

めっちゃ理解しているように書いてあるけど、インタビューフォームに載っているレベルの内容です。

1.1日1回2錠(400mg)を食後に投与することで帯状疱疹に効果を示す。

帯状疱疹と言えば、ファムビルでもバルトレックスでも6錠分3ですよね。
先ほども書きましたが、特にバルトレックスは錠剤が大きいし飲みづらい!」という意見を
よく耳にすると思います。

しかも全部で42錠となると本当に苦痛ですよね・・・

アメナリーフ錠は1日1回食後に2錠(7日間で14錠)のめばいいだけなので非常に楽!

2.新規作用機序の抗ヘルペスウイルス薬であり、ウイルスのDNA複製に必須である
ヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の酵素活性を直接阻害する

既存の薬

  • ウイルスDNAポリメラーゼの基質の1つであるデオキシグアノシン三リン酸化体(dGTP)と競合的に拮抗することにより、ウイルスDNAポリメラーゼ阻害作用
  • ウイルスDNAポリメラーゼの基質としてウイルスDNAに取り込まれることによるウイルスDNA鎖伸長阻害作用

ざっくりこんな感じだそうで

アメナリーフは「ヘルペスウイルスのヘリカーゼ・プライマーゼ複合体のDNA依存的ATPase活性ヘリカーゼ活性及びプライマーゼ活性を阻害することにより、ヘルペスウイルスのDNA複製を阻害する」らしい・・・
ウイルスの酵素を直接阻害するってのが新しいのかな???

詳しくはインタビューフォームの18ページに絵が載っているのでそれを参考にしてね!

ちなみに、作用機序が異なるため、交差耐性を示さないのも特徴の1つ。

3.主に糞中に排泄されるため、腎機能による薬物動態への影響が小さく
クレアチニンクリアランスに基づく用量調節は不要

バルトレックス錠の腎障害・腎機能低下している患者への使用(添付文書より)

腎障害のある患者又は腎機能の低下している患者、高齢者では、
精神神経系の副作用があらわれやすいので、投与間隔を延長するなど注意すること。
なお、本剤の投与量及び投与間隔の目安は下表のとおりである。
また、血液透析を受けている患者に対しては、患者の腎機能、体重又は臨床症状に応じ、
クレアチニンクリアランス10mL/min未満の目安よりさらに減量(250mgを24時間毎 等)することを
考慮すること。また、血液透析日には透析後に投与すること。
なお、腎障害を有する小児患者における本剤の投与量、投与間隔調節の目安は確立していない。

 

ファムビル錠の腎機能障害患者への投与(添付文書より)

クレアチニンクリアランスに基づく用量調節が不要って非常に使いやすいんじゃないかな???

気になる錠剤の大きさは・シートのデザインは?

マルホのウェブサイトに添付文書、インタビューフォームや製剤写真が公開されていたので早速みてみましょう。

アメナリーフ錠200mg

シートはシンプルなPTPシートですね。

錠剤の大きさは以上のようになっています。
包装はPTP14錠のみとなっており、1箱=2錠分1の7日分処方のようです。

錠剤の大きさのイメージが沸きづらいと思うのでバルトレックスと比較してみましょう。

バルトレックス錠500mgの大きさ

流石、バルトレックスってくらい長径が長い!
お薬を渡す時に高頻度で「大きいですね~」って言われますよね。
長径はバルトレックスの方が3.5mm長く短径はバルトレックスの方が1.8mm短いようです。

「細長くて錠剤の幅もある薬ってないかな~?」と思って探していたら
アメナリーフ錠と似た大きさのものがありました!

ユベラNソフトカプセル200mg!

ユベラNソフトカプセル200mgの大きさ

ユベラNソフトカプセル200mgよりも長径で0.3mm、短径で0.7mm大きいってことで
あれぐらいの大きさの錠剤だと思ってください!

1日1回で良いことを考えると既存の薬よりも服薬は楽になるのではないでしょうか?

薬価はどうなるのか?

薬価収載されていないので分からないですが、既存のファムビル錠の薬価は1錠489.9円です。
帯状疱疹(6錠/日)の1日薬価だと2939.4円
アメナリーフ錠は1日2錠なので1錠辺り1500円前後の薬価になるんですかね???

薬価が決まりました→1469.70円/錠ということで、予想通りの薬価でした。

う~~~ん、高薬価ですね。

ちょっと気になる副作用

Twitterでツイートされていたのですが、アメナメビルは元々アステラス製薬が創薬していたようで

開発を中止しているんですよね・・

インタビューフォームによると
アメナメビル群の1例で、重篤な血小板減少症が発現したため、安全性の観点から試験を中止した。」と記載がありました。

その後、マルホが治験をやって通ったみたいなんですが、ちょっと気になりますね。

卸経由でメーカーに問い合わせた結果
アメナリーフの開発は米国のアステラス製薬で、第Ⅰ相試験で血小板減少症が認められ
FDAにより中止。
その後マルホが開発権を取得しアメナリーフとして血小板減少症との関連を調査
治験以前に服用していたイブプロフェンによる血小板減少症と考えられ
アメナリーフによる副作用であるという因果関係が見つからなかった。
・・・とのこと。

勤務する薬局ではまだ処方されていませんが
卸さんの情報によると、近隣の薬局ではすでに処方が出たところもあるようです。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから12年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして2歳と1歳の父でもあります。