添付文書の用法容量の上限って意味あるんですかね?
NDBオープンデータを今日も眺めていたら・・・
ロヒプノールが目に留まりました。
そういえば高齢者は1mgまでだっけな~ということで添付文書をチェック。
■ 用法用量 (規格単位毎)
通常成人1回、フルニトラゼパムとして、0.5〜2mgを就寝前又は手術前に経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減するが、高齢者には1回1mgまでとする。
では、年齢別の使用量を見てみましょう。元のデータでは男女別々だったので合算してみました。
結果は・・・これです!
何歳から高齢者とするのかは判断が分かれる部分ですが、後期高齢者医療制度でいえば、75歳以上は後期高齢者になります。なので75歳以上を高齢者と判断していいと思うのですが、普通にロヒプノール2mg処方出てますね・・・
高齢者には
ロヒプノール2mg0.5T 就寝前 ○○日分
とかで処方を出しているっていうのであれば1日量は1mgなので問題ないと思いますが、実際は2mg1Tでの処方が多いと思います。
逆に1mg2Tっていう処方も多そうな気がします。
ここで、平成25年10月1日時点での人口統計を見てみると・・・・。
こちらのグラフは男性だけのグラフを抽出してあります。(男女のグラフを合わせる技がないため)
人口と比べて30代の前半まではロヒプノールの使用量は少ないですが、それ以降は人口統計のグラフと形がかなり似ている気がしませんか?
もちろん、年齢を重ねることで睡眠時間が徐々に短くなっていくものの、本人は眠れてないと感じ、「眠れないだよ!!」って外来で言って薬を処方してもらうケースが多いのはわかります。
統計的な処理はわからないのですが、2つのグラフを素人として見ると、
添付文書に高齢者は1mgまでの記載はあるけれど、2mgを使用しないように!としている印象は受けません。
この辺は、薬局の個別指導とかでも厳しく追及されそうな部分なんですがね~
医師の裁量の部分に入るってことですかね???