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こんな薬局関係の情報がありました(1月21日)
うちの薬局、昨日から近所の内科・小児科から処方箋が来るようになりました。
元々、院内調剤だったのですが、不意打ちのように院外に・・・
採用薬がさっぱりわからないので近所の薬局と在庫の融通をしあってみましたがそれでも欠品の嵐。
1週間の疲れと欠品で若干ぐったり、早く寝たいです!
ということで、土曜日はメーカーさんもお休みなので添付文書の改定などほぼありません。
気になった小ネタのみの紹介です。
使用上の注意の改訂等に繋がりうる注目しているリスク情報
薬品名 | 評価中のリスク情報等 |
---|---|
アタラックス-Pカプセル25mg | 急性汎発性発疹性膿疱症 |
アタラックス-Pカプセル50mg | |
アタラックス-P散10% | |
アタラックス-Pシロップ0.5% | |
アタラックス-Pドライシロップ2.5% | |
アタラックス-P注射液(25mg/ml) 1mL | |
アタラックス-P注射液(50mg/ml) 1mL | |
アタラックス錠10mg | |
アタラックス錠25mg | |
ゼルボラフ錠240mg | 急性腎障害 |
ちょっと気になります。
ファイザーのアタラックスが載っています。(PMDAウェブサイト)
最近では使われることが少なくなっていますが、それでも皮膚科などでは時々処方があります。
急性汎発性発疹性膿疱症(きゅうせいはんぱつせいほっしんせいのうほうしょう)とのことです。
PMDAによると
急性汎発性発疹性膿疱症とは、高熱(38℃以上)とともに、急速に全身が赤くなったり、
赤い斑点がみられ、さらにこの赤い部分に多数の小さな白っぽい膿みのようなぶつぶつ
(小膿疱しょうのうほう)が出現する病態です。血液検査値の異常も認められます。大部分は医薬品を飲んだ数日後に発症することが多く、原因医薬品の服用を中止すると、
約2週間で発疹は軽快します。しかし、原因医薬品に気づかずに投与が続けられると
高熱や皮ふの症状がなおらず、重篤な状態になります。
急性汎発性発疹性膿疱症の欧米での発生頻度は人口 100 万人あたり
年間 1~5 人と推定されています。
原因医薬品としてはペニシリン系・マクロライド系・セフェム系抗生物質
キノロン系抗菌薬、イトラコナゾール(抗真菌薬)、テルビナフィン(抗真菌薬)
アロプリノール(痛風治療薬)、カルバマゼピン(抗てんかん薬)、ジルチアゼム(降圧薬)
アセトアミノフェン(鎮痛解熱薬)などが多くを占めています。発症メカニズムは医薬品などにより生じた免疫・アレルギー反応によるものと考えられています。
基礎疾患として感染症が存在する場合により発症しやすい傾向があります。
とのこと。
長年使われてきた薬でも今になって副作用の可能性があるってわかることもあるんですね~
デシコビ配合錠LT,HT発売は1/27
HIV-1抗ウイルス化学療法剤、デシコビ配合錠が鳥居薬品から1/27に発売になります。
【薬価】
デシコビ配合錠LT:2,748.20円
デシコビ配合錠HT:3,934.30円
包装はバラ30錠のみだそうです。
ハーボニーの一件があっただけに、バラ包装のみというのは少し心配になってしまいます。
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%,外用スプレー0.3%「テイコク」
帝國製薬がヘパリン類似物質の油性クリームとスプレーを1/23に発売です。
既にほかの会社が発売しているこのヘパリン類似物質、テイコクを採用するメリットはどこにあるのでしょうか?
帝國製薬のウェブサイトをみても、発売することすら載ってないんですが・・・(汗)
東邦HD、宮崎市のGE販社(日豊メディック)を買収
東邦HDは昨年9月に西日本の大洋薬品グループ7社会の株式取得、株式会社エムコム九州の株式取得
と立て続けにジェネリック卸買収発表したり
12月には合同東邦株式会社を吸収合併を発表しています。
5年後、10年後には大手4社がそのまま残ってないかもしれないですね。
それぐらい医薬品卸業は厳しい時代です。
薬価の毎年改定とかその手間を誰が評価するんだろう???