会社にしがみつく時代は終わった 日経新聞10月31日




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会社にしがみつく時代は終わった」そんな見出しが今朝(10月31日)の日経新聞一面に載ってました。

終身雇用・年功序列で労働者に安心して働ける環境を会社は提供してきました。
日本経済が難所にさしかかり、企業と働き手は新しい関係を築く必要に迫られています。

紙面では、「エアコン修理業者が倒産の危機で泣き言をいう社員に引導を渡し、技術者を個人事業主として独立させた例」が載っています。
定時はないのでお客さんからの要望があれば深夜だろうと修理に赴く、個人事業主になったことで年収が1000万円以上に増えた人もいるそうです。

薬剤師って恵まれてる?

薬剤師とて例外ではなく、今までは免許さえあれば人手不足によって「薬剤師としてどうなの?」と思われる人でも雇用されてきましたが
調剤大手クオールの在宅調剤ハブの導入を見てもわかるように
調剤報酬が削減される中、大手調剤薬局を中心に人(人件費)を減らす方向に進んでいくでしょう。
中小薬局ではM&Aで大手に売却したり売れない薬局は閉局するケースも多くなってきています。

他にも、製薬メーカーも人員削減で、免許を持った人が早期退職して薬局に転職するケースも増えると思います。
そうすると、転職市場に薬剤師さんが入ってくるわけで、需給の関係で給与が下がってくると予想できます。

都内では薬剤師さんの年収も一般薬剤師400万~って言われていますしね。
中小だともうちょっともらえるのかな?

「土日は必ず休みたい」、「他のお店のヘルプには行きたくない」、「管理薬剤師や責任のある仕事はしたくない」という正社員
「扶養の範囲内で働きたい」、「午前中だけの勤務」、「○○さんとは一緒に働きたくない」といったパートさん
もちろん働き方は個人の自由ですが、そういった方は企業から見た価値は今までと比べて下がるのではないでしょうか?

逆に未経験でも営業さんとして人当たり(患者さん対応)がよかったり、Drに対しても適切な対応ができる人
フリーランス薬剤師さんで通える範囲ならどこでもヘルプに行きますよ!っていう人は重宝されるかもしれません。

薬局の利益は技術料+わずかな薬価差益です。
その中で会社にとって都合よく働いてくれる薬剤師、患者さんを抱えている(好かれている)薬剤師、利益を出せる薬剤師にはその分の評価を、そうでない人にはそれなりの評価をということになっていきそうな気がします。

あなたは薬剤師として生き残る自信はありますか?
あなたの強みはなんですか?

薬剤師以外の生き方も沢山ある

私の知っている方でも薬剤師免許を持ちつつチラシのデザインを作成する会社を興した人もいますし、
開業支援や治験関係の仕事をフリーに近い形でバリバリやっている人もいます。

薬剤師をやるならば最低でも薬のプロと呼ばれるレベルを維持しないといけないですし
それが嫌ならば、自分に合った道を探して進むのもいいのではないでしょうか?

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。