今日はアステラス製薬:セレコックスの勉強会
覚えている範囲で簡単に書き出します。
痛みの改善について患者さんと医療関係者の間での目標の違い
痛みについて患者さんと医療関係者の間で違いがあるそうです。
患者さん:完全な除痛(全然痛くない状態)を目標とする。
医療関係者:QOL(quality of life)やADL(activities of daily living)の改善を目標とする。
実際には痛みが完全になくならないことが多くて
お薬やリハビリで症状を抑えつつ、生活を送りやすくすというのが目標になるそうです。
そこを患者さんにわかってもらうことが治療の第一歩だそうな~
確かに患者さんと医療関係者の目指すゴールが違ったら治療にならないですよね?
お医者さんとしては、十分に目標に達している(日常生活に支障がない)と思っていても
患者さんからしたら、まだ痛みはあるから良くなっていないと感じてしまう。
100点満点ではなく、60点とか70点を目指すってことですね。
セレコックスは痛みだけではなく、炎症も抑える
そこで、セレコックスは痛みを抑えるだけではなく、炎症も抑える(投与によりTNF-α、IL-6が減少)作用があり
1日2回の服用で効果が持続するので、夜間~明け方の痛みを抑える作用に優れているそう。
ロキソニンと比較してもセレコックスの方が夜間痛を抑えるそうです。
また、選択的COX-2阻害なので、胃腸にやさしく、血小板に影響しにくい。
プラセボとセレコックスの胃・十二指腸潰瘍の頻度を比べても有意差なし。
効果はあって、胃にやさしいというのがセレコックスのウリですからね~
心血管イベントは他のNSAIDsと比べて有意差なしのデータを出していたんだけど、最近アメリカでも報告があったような・・・その辺のフォローは無し。
結局どうなんだろう???
京弁当美味しかったです。