少し前、11月15日のリスファックス
沢井・澤井社長 長期品と同価格なら勝利確信も、モーラスは進まない
という記事を読む機会があったので紹介。
沢井製薬の澤井光郎社長は14日、都内で開いた決算説明会で、
長期収載品と後発品の薬価が将来『同価格』になった場合は
「どんどん後発品に切り替わる。私は確信している」と語ったそうです。
その理由として澤井社長が挙げているのは
- 卸へのリベート
- 医療機関への薬価差益
を先発品メーカーは高コスト体質なので出せない
後発品は現在の薬価でも利益や流通経費を出せているが
長期品が後発品と同じ薬価になった場合には後発品以上のサービスを提供できることは
有り得ないという予測だそうです。
確かに、現在のジェネリックメーカーは後発品の薬価、5円とか6円で利益を出せる体制ですが先発メーカーにはそれは無理だろうな・・・
ジェネリック卸とか、1箱500円とかなのに、運んでくれるとか感謝しないといけないレベルだと思う(うちはできるだけまとめて発注心がけています)
やはり、利益が取れない長期収載品は子会社や別会社に販売移管する方向で今後も進んでいくでしょう。
厚生労働省の神田医政局長も衆院決算行政監視委員会第三分科会で
「後発品MRの代役を「MSに」」という話をしたとかしないとか・・・
国が主導してMRの数を減らす方向にもっていくんですかね???
こちらもリスファックスの記事ですが・・・。
また、後発品の使用促進の阻害要因の1つに「外用薬」を挙げたそうで
「何となく限界」と弱気の発言をしたそうです。
澤井社長の話では後発品の薬価では、モーラステープのように伸びたり縮んだり貼り直しが出来る布も買えない、モーラステープに白旗を挙げたそうです。
確かに、内服はジェネリックでいいけど、湿布は先発という人も結構いますね。
後発を増やすには後発品の薬価を少し引き上げて、製品を改善してもらわないといけない。
でも、一度後発から先発に戻した人に改めてジェネリックの湿布を選んでもらうのは苦労しそう・・・。