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【薬剤師が味見してみた】セチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%「日医工」ってどんな味?
今日は、日医工のセチリジンD.Sの味見を行なっていきたいと思います。
先発品はユーシービージャパンのジルテックD.Sになります。
改めてセチリジンのパッケージをみて思ったんですが、1.25%なんですよね〜
錠剤が5mgと10mgだから、ドライシロップ(先発・後発共に)も1%製剤(10mg/g)にした方がわかりやすいと思うんですけどね〜
錠剤が5mgと10mgだから、ドライシロップ(先発・後発共に)も1%製剤(10mg/g)にした方がわかりやすいと思うんですけどね〜
先発品のバラ包装を分包したことがありますが、少しふわっとした感じがしたので、1%製剤にして嵩(カサ)を増やすのはしないのかもしれません。
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セチリジンD.Sを販売しているメーカーは実は少ない
セチリジンのドライシロップと言うと粉薬のジェネリックで有名な高田製薬を採用している薬局も多いと思いますが
改めて調べてみると、ジェネリックは日医工と高田製薬の2社しか販売していないようです。
改めて調べてみると、ジェネリックは日医工と高田製薬の2社しか販売していないようです。
日医工は2013年〜、高田製薬は2009年〜ドライシロップを販売しているそうです。
錠剤は10社以上発売しているようですが、ドライシロップは需要が少ないのか製剤的・特許の関係で作るのが難しいのか?不思議ですね〜〜
薬価 | メーカー | ||
ジルテックドライシロップ1.25% | 先発 | 215.2 | UCB |
セチリジン塩酸塩DS1.25%「タカタ」 | 後発 | 121.4 | 高田 |
セチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%「日医工」 | 後発 | 121.4 | 日医工 |
(薬価は2018年4月時点の薬価です)
先発品のジルテックD.Sの発売は2006年ですが、1gあたりの薬価はまだ200円を超えているんですね〜
後発品でも100円を超えていますが、やっぱり在庫金額を圧縮する上でも後発品に切り替えたい品目の1つです。
後発品でも100円を超えていますが、やっぱり在庫金額を圧縮する上でも後発品に切り替えたい品目の1つです。
実際に味見してみた
見た目は、白い普通のドライシロップです。
先ほど少し触れましたが、先発品のジルテックドライシロップは
もう少し嵩高い印象があるので、日医工の方がサラサラとしており分包しやすい気がします。
先ほど少し触れましたが、先発品のジルテックドライシロップは
もう少し嵩高い印象があるので、日医工の方がサラサラとしており分包しやすい気がします。
実際に味見してみた
あ〜〜
イチゴの味がしますね。
『控えめなイチゴ風味』
日医工の味付けは上手ではない印象でしたが、その中では比較的飲みやすい味付けになっていると思います。
ただ、日医工の製品は味わうと、『やや粉っぽい』印象を受ける製品が多く
セチリジンD.Sも同様に粉っぽい感じがしました。
セチリジンD.Sも同様に粉っぽい感じがしました。
そもそも、粉薬が粉っぽいという不思議な表現ですが、味見すれば分かると思います。
日医工としては頑張っているけど、評価としてはボチボチです。
ここが残念、セチリジンD.S「日医工」
では、セチリジンD.S「日医工」を採用するか?と言われると採用のメリットが小さいというのが
個人的な評価です。
個人的な評価です。
採用するメリットがあるとしたら、日医工の方が納入価が安く薬価差益を取れる場合ですかね〜
高田製薬のジェネリックは味は美味しいのですが、値引き(薬価差益)に関しては渋い印象があります。
まぁ、値段を安くしなくても製品が良いので売れるということでしょうが、もう少し差益が出るといいなぁ〜と思います。
高田製薬のジェネリックは味は美味しいのですが、値引き(薬価差益)に関しては渋い印象があります。
まぁ、値段を安くしなくても製品が良いので売れるということでしょうが、もう少し差益が出るといいなぁ〜と思います。
日医工のセチリジンD.Sの薬価差率とかはどれぐらいなんだろう???
それと、日医工の方が大手メーカーなので、安定供給は期待できます(最近はどのメーカーが欠品するかわからないですが・・・)
高田製薬のセチリジンD.Sが美味しい
過去にセチリジンD.S「タカタ」の味見を行なっていますが
やっぱり、高田の粉薬は美味しいというのが個人的な感想です。
やっぱり、高田の粉薬は美味しいというのが個人的な感想です。
小児は医療費の助成がある地域も多く、『一部負担金の安さ』よりも『服用しやすさなどのメリット』が重要だと考えます。
とはいえ、会社の規模が大きくなると『本社推奨』のように、薬価差益が出るメーカーを推奨するケースもあるかと思います。
個人的には、粉薬は美味しいメーカーを採用したい!
包装が微妙すぎる
もう一つ、日医工の製品が微妙な所は、包装の少なさです。
- 【先発】ジルテックD.S
0.4g×100包(2包×50)
0.8g×100包(2包×50)
100g(バラ) - 【後発】セチリジンD.S「日医工」
0.4g×100包
100g(バラ) - 【後発】セチリジンD.S「タカタ」
0.2g×100包
0.4g×100包
0.8g×100包
100g(バラ)
0.4g分包とバラ包装のみの販売です。
セチリジンの添付文書を見てみると・・・
セチリジンの添付文書を見てみると・・・
添付文書の用法・用量
〔成人〕
通常,成人には 1 回0.8g(セチリジン塩酸塩として10mg)を1日1 回,就寝前に用時溶解して経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減するが,最高投与量は 1 日1.6g(セチリジン塩酸塩として20mg)とする。
〔小児〕
通常, 2 歳以上 7 歳未満の小児には 1 回0.2g(セチリジン塩酸塩として2.5mg)を 1 日 2 回,朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
通常, 7 歳以上15歳未満の小児には 1 回0.4g(セチリジン塩酸塩として 5 mg)を 1 日 2 回,朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
〔成人〕
通常,成人には 1 回0.8g(セチリジン塩酸塩として10mg)を1日1 回,就寝前に用時溶解して経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減するが,最高投与量は 1 日1.6g(セチリジン塩酸塩として20mg)とする。
〔小児〕
通常, 2 歳以上 7 歳未満の小児には 1 回0.2g(セチリジン塩酸塩として2.5mg)を 1 日 2 回,朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
通常, 7 歳以上15歳未満の小児には 1 回0.4g(セチリジン塩酸塩として 5 mg)を 1 日 2 回,朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
添付文書を見ての通り、セチリジンは年齢で用量が分かれるタイプのお薬です。
Drによってアレンジするケースもあるかもしれませんが
高田製薬のセチリジンであれば全ての用量で分包品が使えます。
特に、ドライシロップが処方されることが多い、2〜7歳の年齢が『1回0.2g』という点を考えると
0.4gの分包品とバラ100gのラインナップしかない日医工を採用するのは難しいと思います。
(分包したら分包紙のコストもかかりますし・・・)
実際、やくちちが勤務している薬局でも1回に『0.2g』や『0.4g』という処方がほとんどなので
高田製薬の製品を採用しています。
高田製薬の製品を採用しています。
味付け・包装を含めて、日医工にはもう少し頑張ってほしいな〜と感じた1品でした。
高田製薬を推奨する内容になってしまいましたが、特に利害関係はありません・・・
というか、今の薬局では高田製薬のMRさんにすらあったことありません。
情報提供カモーーーン!!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~