高齢者の「薬漬け」対策急ぐ(日経新聞)2016年9月18日(日)




当ブログで味見に使用している医薬品はメーカーからの製剤見本や自身に処方された又は購入した医薬品を使用しています。

また、医薬品を適正に使用するために医師・薬剤師の指示は必ず守ってください

以上の注意を守らずに使用して、健康に被害が発生した場合は、当ブログは一切責任を負えません。その際、治療が必要となった場合でも使用者の責任となりますので、使用方法には十分にご注意ください。

 

高齢者と薬は切っても切れない関係にあります。

理由として・・・

  • 高齢者は病気を複数抱えることで、複数の医療機関を受診するケースが多い
  • 医師は患者が服用する全薬剤を把握せず、自分が受け持った領域(病気)だけを診て処方しがち(同じような薬が出ていることがある)
  • 高齢者は腎機能など内蔵機能が衰えているので、薬の代謝能力が低下している

ただでさえ、代謝能力の衰えている高齢者が薬を多く処方・服用すれば、その副作用は出やすくなります。

 

日本老年医学会では、2015年11月に「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」をまとめました。

この中で、特に慎重な投与が必要なものとして、抗精神病薬や睡眠薬、鎮痛薬など20領域の代表的な薬剤が載っています。

起こりやすい副作用だけでなく、「漫然と長期投与せず、減量、中止を検討する」や「可能な限り使用を控える」といったように、対策も付記しています。

 

栃木医療センターでは、医師と薬剤師が取り組む専門外来「ポリファーマシー外来」を開設し

多剤併用している患者さんの薬を確認し、それぞれの要否を判断し整理しています。

 

また、調剤薬局でも2016年4月から、かかりつけ薬剤師制度がスタートし

患者さんの氏名で薬局薬剤師が薬を一括で把握・管理しています。

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薬剤師に処方権はないので最終的には医師の判断・責任にはなるのですが、

実際にお薬手帳を見ていても、薬が多いな、と感じる人は多いです。

1人の医師でも8種類とか処方しているケースもあります。

必要だから出しているのだろうから薬局から提案するにしても、しっかりと情報を収集して

的確に提案しないといけませんね。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。