【味見】日医工のジキリオンシロップ(ケトチフェンシロップ「日医工」)って知っていますか?初めて見た瞬間「おおぉ!」ってなる一品です。




当ブログで味見に使用している医薬品はメーカーからの製剤見本や自身に処方された又は購入した医薬品を使用しています。

また、医薬品を適正に使用するために医師・薬剤師の指示は必ず守ってください

以上の注意を守らずに使用して、健康に被害が発生した場合は、当ブログは一切責任を負えません。その際、治療が必要となった場合でも使用者の責任となりますので、使用方法には十分にご注意ください。

 

今回の味見は日医工のジキリオンシロップ0.02%(新名称:ケトチフェンシロップ「日医工」)

「ジキリオンシロップ???」って感じであまり聞いたことが無い人もいるかと思いますが
ザジテンシロップの後発品なんです。今回、何故このシロップの味見をするのかと言うと・・・

見ての通り、シロップの分包品なんです。
最初に見た時はムコスタUD点眼のような見た目だな~って思いました。
(家族にも「これ点眼じゃないの?」って言われたし・・・)

シロップの分包品は珍しい

このジキリオンシロップは通常のシロップのようにバラ500mLといった包装はなく、販売しているのは分包品のみ以下の3包装

  • 0.4mg/2mL×144包

  • 0.6mg/3mL×144包

  • 1.0mg/5mL×144包

味見をする前にシロップの分包品を作ろうとするその姿勢・・・

正確に言えば、「面白い!

現在はジキリオンシロップという名前ですが、6月にケトチフェンシロップ0.02%「日医工」という販売名が薬価収載され
(一般名)+「メーカー名」に名称変更になるそうです(名称は変更になるものの分包品で今まで通り製造)
ジキリオンシロップ(旧販売名)の経過措置は2018 年 3 月 31 日だそうです。

日医工は水剤の分包品が多い

日医工はロキソプロフェン内服液以外にも、いくつかの『水剤の分包品』を販売しています。

  • アンブロキソール塩酸塩内用液0.3%「日医工」
    (先発品:ムコソルバン内用液0.75%)

     Gazo
  • ロキソプロフェンナトリウム内服液
    (先発品:ロキソニン)

  • スクラルファート内用液10%「日医工」
    (先発品:アルサルミン内用液10%)

     Sucralfate10 3 1402
  • マグテクト配合内服液分包
     Magtect10ml 2 1706

水剤の分包品は日医工が一歩進んでいると思います。

分包品が作れるということで、用法用量も確認しておきましょう

分包品が作られるということは、体重で用量が決まるのではなく、年齢で決まっているのかな?と思い
添付文書を確認してみました。

用法用量(添付文書より)
通常、小児には1日量0.3mL/kg(ケトチフェンとして0.06mg/kg)を2回、朝食後及び就寝前に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1日量とし、1日2回、朝食後及び就寝前に分けて経口投与する。
6箇月以上3歳未満4mL(ケトチフェンとして0.8mg) →2mL分包で対応
3歳以上7歳未満6mL(ケトチフェンとして1.2mg) →3mL分包で対応
7歳以上10mL(ケトチフェンとして2.0mg) →5mL分包で対応
ただし、1歳未満の乳児に使用する場合には体重、症状などを考慮して適宜投与量を決めること。

体重での用量と年齢での用量と2つのパターンがあるって珍しいお薬だと思います。
(体重用量で処方されたら全く対応出来ないですね・・・)

飲み方は非常に簡単

インタール吸入液のように、1本ずつ切り離して頭の部分を回して開封し飲むだけ


(患者さんへのお知らせの紙)

実際に2本ほど味見してみましたが、簡単に飲めました。

味見してみた

口の中に入れた瞬間は甘みを感じるものの
後味が若干苦い・・・

昔のザラメみたいな「甘いんだけど、ょっと苦味が残る味」

カラメルのちょっと苦い感じってわかりますか?あんな感じの後味です。

正直なところ、ここまで酷い顔をするほど苦くは無いんですが後味は正直美味しくないですね。

商品開発の目の付け所は非常に良かったのですが味付けのセンスというか日医工って感じです(あまり上手ではない)
もう一歩踏み込んで改良したらもっと飲みやすくなると思います!

グラクソ・スミスクライン(GSK)社に伝えたい

GSKのザイザルシロップにこそこの分包品を作って欲しい

どうですか?グラクソ・スミスクラインさん?
今なら、やくちちのアイデアを使って製品開発してもOKですよ~
コンサルティング料はご相談ということで・・・

ザイザルシロップの用法用量(添付文書より)

通常、成人には 1 回10mL(レボセチリジン塩酸塩として5 mg)を 1 日 1 回、就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は 1 日20mL(レボセチリジン塩酸塩として10mg)とする。
〔小児〕
通常、 6 ヵ月以上 1 歳未満の小児には 1 回2.5mL(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を 1 日 1 回経口投与する。
通常、 1 歳以上 7 歳未満の小児には 1 回2.5mL(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を 1 日 2 回、朝食後及び就寝前に経口投与する。
通常、 7 歳以上15歳未満の小児には 1 回 5 mL(レボセチリジン塩酸塩として2.5mg)を 1 日 2 回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

成人で処方するケースはそれほど多くないでしょうから、2.5mLと5mLの分包品を作ったら携帯できるし患者さんには喜ばれると思う!
Twitterでは「分包品が出たらいいのにな~」っていう意見は時々見かけます。

もし、ザイザルシロップの後発品が発売になる時には後発品メーカーは分包品を出しそうな気がします。

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味見ページのまとめ

味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。