塩崎厚生労働大臣会見概要(12月9日)




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塩崎厚生労働大臣会見概要(12月9日 金曜日)

先週末の厚生労働大臣の会見の中で薬価改定について記者から質問&大臣の対応がありましたので紹介。

(記者)
 薬価の毎年改定についておうかがいします。先日の経済財政諮問会議で、毎年改定について大まかに出ていると思いますが、今後、全ての種類を対象にするのかどうかというところが焦点になると思いますが、これについての大臣のお考えをお聞かせください。

(大臣)
 7日の経済財政諮問会議で、私の方から、現在検討している薬価制度改革の抜本改革について、方向性の案を御説明いたしました。まず、オプジーボのように効能追加をされた医薬品、あるいは当初の予想販売額を上回る医薬品につきましては、年4回の新薬収載の機会に薬価を見直すことが第一点であり、第二点は薬価調整の負担や効率性にも配慮をしながら、市場実勢価格や販売量を機動的に薬価に反映して、少なくとも年1回の薬価改定を実施することとともに、新たなイノベーション評価の仕組みの導入や、バイオなどをはじめとするベンチャー企業の強力な支援を含めて、我が国の医薬品産業を長期収載品に依存をせず、より高い創薬力を持つ産業構造に転換するように強力に促していくことなどを検討しているということや、それらが重要であることを説明いたしました。総理からは、薬価制度の抜本改革について、民間議員の提言や諮問会議の議論を基に、経済財政政策担当大臣や、財務大臣、厚労大臣、官房長官で基本方針を決定するように指示がありました。いずれにしても、イノベーションの推進と国民皆保険の持続性の両立を図って、より一層の医療の質の向上と国民負担の軽減を目指して、基本方針を策定してまいりたいと考えています。

厚生労働省ウェブサイトより

 

  1. オプジーボのように効能追加をされた医薬品、あるいは当初の予想販売額を上回る医薬品
    →年4回の新薬収載の機会に薬価を見直す
  2. その他の医薬品
    →少なくとも年1回の薬価改定を実施する

1.に関してはなんとなくわかる。
もともとオプジーボの問題とかが該当、希少な疾患で高薬価の適応を取得し
その後、適応追加で売り上げげ伸びたというケース。
回数は別として、ここは私も賛成する部分。

 

2.これをやったら、流通が死ぬ

ジェネリックを中心に値段が安すぎると思う品目がありませんか?
例えば、カンデサルタン2mg「日医工」一番下の規格とはいえ薬価は9.9円。
ARBといえば私が薬剤師になったころは高薬価の花形スターでしたよ!
先発のブロプレス2mgでも薬価35円だからなぁ・・・

メーカーの経営が悪化して開発力が低下するのが先か?
医薬品卸の経営が悪化し流通が滞るのが先か?
薬価差益がなくなり、零細薬局がつぶれるのが先か?

最終的には患者さんへの医薬品の供給へ影響が出るような気がしてならないのですが・・・
どうなんでしょうか?

薬価制度の改革はもちろん必要なんでしょうが、1か月余りで一気に決めるのは無理があると思います。

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薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。